インプラント 予防 矯正 審美 ホワイトニング
根本齒科室/Spazio Dentale RADICE
〒301-0032 龍ヶ崎市佐貫1-9-8
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口腔外科

口腔外科とは

歯科の領域の中でもすぐれてストマトロジックな分野です。一般には親知らずの抜歯のことと思われていますが、口腔領域の歯牙以外の舌、歯肉、頬粘膜、上咽頭までの口蓋、および顎の骨などの疾患を系統的に扱う学問分野です。顎関節症なども歯科病院などではまず口腔外科外来で器質的疾患を疑って初診を取ることが大多数です。

内容的に、開業医よりも大学病院・病院歯科で扱うことが大多数であるので、ここでは現実的に親知らずの抜歯と、各種小手術にしぼって説明します。

親知らずの抜歯

はじめに

ほとんどの方は、すべての親知らずの抜歯はが非常に大変なものだと思っておいでだと思います。
ところが、処置そのものは通常数分、短いものは秒単位で完了するものがほとんどです。
親知らずの抜歯の難易度の分類は、私が在籍した医局でも吉増の分類などいくつかの分類法がありましたが、かなり予知性が高いものです。ですから重要なのは、

事前にできるだけ正確な情報をお伝えできることです。

一般の開業医では、親知らずの抜歯を敬遠して「様子を見よう」といったり、大学病院などに外注したりするところも少なくありません。「うちの医院の患者が顔が腫れたなんて人聞きが悪いから親知らずは手を出さない」という先生も多くいらっしゃるようです。

ご心配の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

抜歯前の注意

緊張のためか睡眠不足の方も多いですが、よく睡眠をとって、食事は軽めで良いので必ずとって下さい。空腹ですと低血糖による血圧低下のリスクが発生します。
抜歯後の基本的な注意につきましては、パンフレッドでお配りしていますので割愛いたします。

抜歯後の不快感

以前医局で良く言われていたのが、どんなに名人が行っても腫れるものは腫れる、というものです。
基本的に(骨膜剥離を含む)骨にアプローチする症例では、多少の腫れが出るのは仕方ありません。
しかし通常は数日でおさまります。

抜歯後の経過

穴は通常48時間程度で薄く皮の元で覆われます(肉芽形成)。
そのころに傷口の確認と洗浄で一度拝見するのが一般的です。
縫合したものは1週間程度で抜糸(ばついと Entfaden)を行います。

穴に米などが入ると嫌がる方がいますが、数ヶ月たって肉が徐々に上がってくるに従って、いつの間にかなくなっていますので、無理して強い含嗽をしなくても大丈夫です。
まれに1週間後程度から強い痛みが出ることがありますが、消毒を繰り返すことでじきに落ち着きます。

1週間もすると、どんなに大きな抜歯でも違和感もほとんどなくなるのが一般的です。
しかし、とくに下の歯の場合、傷口の外側を押すと鈍痛がすることが多いです。
これは歯の根が外を向いていたことが多いためで、穴の中で工事中だというサインです。
これも長い人でももう1〜2週するとおさまります。

下唇に麻酔が少し残ったような感覚

ごくまれですが、次の日になっても、下唇に麻酔が残っているような感じがするとか、ちりちりするなどの症状を訴える方がいらっしゃいます。
これは深い親知らずなどで、歯や唇の神経の本管(下歯槽神経)に押したり引っ張ったり刺激を与えたことによるものです。
これをよく「親知らずで唇が麻痺する」という言い方をする向きもあります。
しかし麻痺とはWikipediaに記されているように、ほぼ完全に機能が失われた状態のことですので、この場合は「軽微な鈍麻」と表現すべきレベルです。

抜歯で神経を完全に切断することはまずありえないので、しばらく時間がかかりますがほぼ全例で緩解します。
このようなときには治癒を早めるために、いわゆる耳鼻科のめまいの薬のような神経賦活剤を多めに投与することで緩解の促進につながります。
当歯科室では、公式どおり14日分2クール、合計1月近く分のお薬を出しております。

また、過去に下歯槽神経にべったり張り付いているような非常に深い親知らずで2例ほど軽度の知覚鈍磨がでたことがあります。
いずれも術前にレントゲンではっきりリスクが示されており、説明と同意の上で抜歯に踏み切りました。
2例とも2週間目にはほぼ症状は消失しました。

♪ 〜 抜歯が楽に終わる曲?! "Bassi Samba"

世の中には御利益のある曲もあるものです。

「外山安樹子トリオ」という高名なジャズピアニスト率いるバンドがあります。
こちらのトリオのアルバム"Ambition(アマゾンへのリンク)"からの一曲を、ここにご紹介させていただきます。
軽やかで耳に心地よいピアノサウンドが印象的な、明るくてややアップテンポな曲ですが、じつは曲の由来が非常に興味深いのです。以下、ライナーノーツからの抜粋です。

Bassiはイタリア語で「低い」、音楽用語としても「低音パート」のことを表すそうですが、これは実は「抜歯」から来ています。親知らずを抜いた時、ああ無事に抜けてほっとしたな、と思った時に出てきたメロディーです。

いかがでしょうか。

今般、特別に当ページ上にて本曲をご紹介する許可を、ご本人様よりいただくことができました。
こちらをごらんの方で、抜歯や治療の前日などで不安な気持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ繰り返しお聞きください。
きっと思いのほかスムーズにことが運ぶことでしょう!

歯牙移植〜歯の引越し

はじめに

むし歯がひどかったり差し歯の根が割れたりすると、原則的に歯の保存は不可能です。
しかし、親知らずなど不要な歯があれば、自分の歯であれば移植することが可能です。
簡単に言いますと、保存不能な歯を抜歯した穴に、不要な歯を抜いて、そちらの穴に引越しさせることができます。

「そんなことができるのか!」

と驚かれる方も多いのですが、とくに若い方ほど成功率が高いのです。
一般に、抜歯した歯の根はつるつるではなく、スジのようなものがこびりついています。
これは歯根膜といって、歯と骨を結びつける重要な役割を果たします。
この歯根膜が大事なのです。これがあるお陰で、2ヶ月程度固定しておけば歯の引越し先でも適切に生着します。

移殖した歯は、通常、術後に神経の治療を行い、ファイバーコアなどの土台を立ててかぶせものにします。
移植歯がほぼ原形をとどめている場合は、大きく削らず、小さく詰めて様子を見ることもあります。

移植の成否は、歯根膜にかかっているといっても過言ではありません。
そのために、便宜的部分矯正(エクストルージョン)といって、ゴムなどで梃出力を2週間ほどかけてあげるのと、より安全です。
歯根膜繊維が伸び切ると、厚みを増してぶよぶよになり、歯もぐらぐらになるので抜歯も簡単です。引越し先でも十分な歯根膜のお陰で、不正な吸収を起こさずに、より確実な定着が可能です。

歯牙移植の成功率は、残念ながら100パーセントではありません。

インプラント? トランス(引越し)プラント?

歯のない部分の治療では、そこの骨にチタンの人工歯根を埋めて歯を作る「(デンタル)インプラント」という技術が最近は一般的です。
ただ、ケースバイケースですが、このような不要で移植に使えそうな歯がある場合は、まずこちらを選択してみるのもひとつの手です。
ただ、あくまでも生体移植ですので、再びむし歯や歯周病になったり、まれに異物として免疫に攻撃されて吸収を起こしてしまうリスクも存在します。
適切なメインテナンスが行われたと仮定すれば、耐久性という点ではインプラントに軍配が上がりそうです。また、当然ですが、歯牙移植は歯を2本抜くのと同じ侵襲ですから、術後の腫れやダメージの面でも、インプラントのほうが大きく有利ではあります。

角化遊離歯肉移殖術

はじめに

歯肉も移植することができます。
「はぐき」は大まかに2種類の皮からできておいます。生え際にあるのが「角化歯肉」という厚くて硬い皮です。下のほうの伸び縮みする部分は「歯槽粘膜」という薄くて軟らかい皮です。
この角化歯肉がしっかりないと、痛くてブラッシングが十分にできないばかりか、インプラントなども長持ちしません。

必要がある場合は、どこからか厚い角化歯肉を持ってきて移殖することで、ブラッシングも十分できるようになり、歯も長持ちします。
通常は上の奥歯の内側の、生え際より1センチ前後の辺りの皮が非常に厚いので、その実の部分を拝借してくることが一般的です。
これを肉の薄いところに縫い付けることで、やはり1〜数ヵ月後には定着して、見た目にも分からなくなります。